キミとの距離
芽衣と男は角を曲がって
見えなくなった
・・・・・・・・・・その先って
屋上に続く階段しかねぇよ?
またこの前と同じとこか?
「・・・・・・・・・・」
勝手に追いかけようとした足を
必死で止めた
・・・・・・・なんで、追いかけようとしてるんだ?
行ってなにするつもりなんだ?
芽衣は俺のだって?
言いてぇよ?
そんなこと、言いてぇよ?
・・・・・・・・・でも、そんなこと言えない
もう終わったことだ
もう、芽衣とは何も関係ない
ただの他人になってしまったんだ
・・・・・・それなのに・・・・・・・・・