キミとの距離





芽衣と男は角を曲がって

見えなくなった




・・・・・・・・・・その先って

屋上に続く階段しかねぇよ?




またこの前と同じとこか?







「・・・・・・・・・・」





勝手に追いかけようとした足を

必死で止めた




・・・・・・・なんで、追いかけようとしてるんだ?

行ってなにするつもりなんだ?




芽衣は俺のだって?

言いてぇよ?

そんなこと、言いてぇよ?








・・・・・・・・・でも、そんなこと言えない

もう終わったことだ

もう、芽衣とは何も関係ない

ただの他人になってしまったんだ






・・・・・・それなのに・・・・・・・・・




< 191 / 300 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop