キミとの距離
「・・・・メアド教えて?」
「・・・・わかった、いいよ」
その場で俺はフリーズしてしまった
そんなの、聞きたくなかった
芽衣なら断るんじゃないかって思ってた
俺のただのうぬぼれ?
芽衣に振られたのに
芽衣が俺のこと好きだなんて
ありえないことだ
もしかしたらあの男と
付き合うことになるのかもしれない
「・・・・・っ」
男の足音が近づいてくるのが聞こえて
ばれないように教室に戻った
俺にはなんの資格もないのにな
芽衣が幸せになれるなら、いいはずなのに