キミとの距離






「ちょっと痛い!・・・・・離してよ!」




「・・・・・・・ふざけんなよ!」






お前のせいかよ!

俺の両手は長谷川 雛乃の胸倉を

つかんでいた



苦しそうに目の前の女は言う







「・・・・・で、でもあたしのせいじゃないしょ

 芽衣ちゃんが別れたそうにしてたから

 別れたら?って言っただけで

 最終的に決めたのも芽衣ちゃんなんだよ・・・・・?」






「・・・・・・・・」







俺の手は力がはいらなくなって

長谷川 雛乃は自由になった







「・・・・・・・・・今日の帰り、詳しく教えてあげる

 ・・・・・・待っててね、ジュンくん」




乱れた襟を直して長谷川 雛乃は

部屋から出て行った





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