キミとの距離









「・・・・・・・・・純・・・」







もう、聞けないと思っていた

芽衣の口から出る俺の名前が嬉しくて







「・・・・・・・・誰かに、見られちゃうよ・・・・・っ」





「・・・・・・いいよ、別に」





「・・・・・・とりあえず・・・・中、はいろ」








俺が腕の力を抜くと

少し見えた芽衣の顔







・・・・・・・・・おい、それはずるいだろ

少し涙のたまった瞳に

赤く染まった頬





もう、どうしようもなくなってる







< 225 / 300 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop