キミとの距離
「・・・・・・・・裕介くん」
そこにいたのは裕介くん
忘れていた、あの電話
「・・・・・・来てもらっていい?」
「・・・・・・うん」
・・・・・・・どうやって説明したら、いいんだろう
あたしは裕介くんの背中を追った
でも、行き先はいつもの屋上に続く階段じゃなかった
「・・・・・・・裕介くん?」
振り返ってくれない裕介くんに不安になる
人通りの少ない空き教室の並ぶ廊下を
ただただ歩いていた
「・・・・・・・・どこいくの?」
こんなところに来てまで話すこと?
でももうね、こうゆう風に裕介くんと
2人で会うことももう、ないと思う