キミとの距離







「・・・・・・・・裕介くん」





そこにいたのは裕介くん

忘れていた、あの電話






「・・・・・・来てもらっていい?」




「・・・・・・うん」





・・・・・・・どうやって説明したら、いいんだろう

あたしは裕介くんの背中を追った

でも、行き先はいつもの屋上に続く階段じゃなかった





「・・・・・・・裕介くん?」






振り返ってくれない裕介くんに不安になる

人通りの少ない空き教室の並ぶ廊下を

ただただ歩いていた






「・・・・・・・・どこいくの?」






こんなところに来てまで話すこと?

でももうね、こうゆう風に裕介くんと

2人で会うことももう、ないと思う




< 247 / 300 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop