図書館LOVE☆
日曜日の昼間…
寒くなってきた11月の中旬、
私は土手でただ一人、
寝転んでいた。
失恋なんて、慣れてる。
なんて口だけで
涙がぽろぽろと溢れ出す。
大好きだったのに―。
通りすがる土手ランナーが
私を心配そうな目で
見つめていた。
「…見るなよ、馬鹿…。」
私は立ち上がり、
フラフラと歩きはじめた。
家には帰りたくない。
妹が無駄に質問してくるから
誰にも邪魔されず
一人になれる場所に
行きたかった。