図書館LOVE☆
この日から毎日、
私は図書館に通い続けた。
名前も顔も知らない
本の中の相手と会話を
するために‥───。
"運命は信じなきゃ実現しねーよ。俺は弱いよ"
"信じれば信じるほど、裏切られたとき怖い。きっと私の方が弱いです"
"運命なら裏切らねーよ?運命は定めなんだ。"
"悲しい定めなら、欲しくない…運命なんていやだ"
こんな会話を一体何回
繰り返したのだろう。
いつしか本の中の彼と毎日の
楽しみになっていた。
彼は自分の気持ちを
わかってくれる。
わかりあえる。
そんな風に思い始めたのだ。