図書館LOVE☆
私の知り合いってこと?
私は辺りをキョロキョロと見回す。
しかし、心理学のコーナーなんて
そうは人は来ないし
気配すらない。
相手が私を知っていることは
少し怖かった。
でも、いつしかこの本の彼と
逢いたいと心のどこかでは
思っていた。
きっと…やさしい人なんだろう。
少なくとも
この彼と会話をしているときは
雅のことを忘れられた。
私を優しく包み込んでくれそう。
そんな人なんじゃないかと思った。
"逢いたいです。"
逢うなんて、本当は駄目。
もしかしたら怖い人かもしれない、
でも辛かったときに
私を励ましてくれた彼のことが
気になってしょうがなかった。
わたしは逢いたいと、
一言だけ書いてほんをとじ
図書館を出た。