図書館LOVE☆
その日はあやめと夕方になるまで
土手で語ってた。
季節は12月 ‥ ──
二人でかたを寄せあって
白い息を吐きながら
ずっとずっと喋ってた。
夜はなかなか眠れなかった。
別に彼のことが
好きなわけでもないのに
初デートの前日のような気分だった。
どんな髪の毛しようかとか
どんな洋服着ようかとか‥─
とにかくハラハラドキドキって
感じだった。
翌日、午後3時‥ ──。
私は胸に手をあてながら
図書館に足を踏み入れた。
一時間も早く来ちゃった…
私はその本の近くにある
椅子に腰かけた。