図書館LOVE☆





その日はあやめと夕方になるまで
土手で語ってた。



季節は12月 ‥ ──
二人でかたを寄せあって
白い息を吐きながら
ずっとずっと喋ってた。









夜はなかなか眠れなかった。


別に彼のことが
好きなわけでもないのに
初デートの前日のような気分だった。




どんな髪の毛しようかとか
どんな洋服着ようかとか‥─
とにかくハラハラドキドキって
感じだった。





翌日、午後3時‥ ──。

私は胸に手をあてながら
図書館に足を踏み入れた。

一時間も早く来ちゃった…
私はその本の近くにある
椅子に腰かけた。




< 32 / 52 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop