図書館LOVE☆
静かな図書館にひびく
時計の針のおと。
チクタクチクタク ‥─。
その音の心地よさに
つい うとうとしてしまう
私が眠りそうになったときに
後ろから近付いてくる
足音があった。
眠い目を、こすりながら
聞き耳をたてる。
どんどんと近づく足音は
私の後ろでとまると
いきなり私のことを後ろから
抱き締めた。
「きゃっ…!?」
「しー…静かに。」
きっと彼が本の中の彼だと
そう思った。
彼は私の口の前に人差し指をたて
静かに、と言う。