図書館LOVE☆
「俺、この本で繋がれた事、運命だと思ってる。それにない運命なら作ってやろうと思うんだけど。」
この言葉の意味がわからず
首を傾け、桜井斗真を見詰めた。
ない運命なら作ってやる ‥ ─
その言葉は私の心に
強く響いて、ぎゅっと掴み
締め付ける。
「俺と付き合ってほしい。俺はあの時からずっと気になってた。」
そう言うと彼は私のての上に
自分の手をのせた。
吸い込まれるような彼の目から
目をはなすことはできなかった。
そして感じる手の温もりに
頭の中を過る記憶 ‥ ──
雅の手もこんなふうに
温かかった‥ ── 。