瞳の奥をのぞかせて
休日
遥揮side
今日は日曜日で俺は休日だった。
平和な休日をある男がぶち壊した。
「今日は日曜日なのにねてんじゃねぇ~!!遥揮出掛けるぞ!」
という無神経極まりない電話で朝起きた。その電話の主は俺の幼なじみで悪友、咲揮の彼氏でもある忍足昂都だ。
そしてもう一人こいつの無神経に引っかけられてしまうのは俺の幼なじみで悪友の桐城影政(トウジョウカゲマサ)
「何で俺が男三人で貴重な休日を過ごさなきゃなんないんだよ!」
昂都「いいじゃんか。暇だったんだろ?」
「暇な訳あるか!休日って言っても仕事は腐るほど残ってるんだよ。」
昂都「だってよ。影政くん」
影政「君付けするな。気持ち悪い。」
昂都「ってか俺への対応二人とも冷たくない?」
二人「別に。」
「それより咲揮はどうだよ?」
昂都「まぁ相変わらず。」
「あいつには辛い思いはもうさせたく無いんだ……」
昂都「わかってるよ。遥揮の気持ちは。俺だって一緒だ。」
影政「弥薇家は俺達桐城家とも強い関わりがあるからな。協力出きることなら何でも言ってくれ。咲揮は俺にとっても妹みたいなもんだからな。」
「ありがとうな二人とも。」
影政「気にするなよ。俺達だって弥薇の祖母は気に入らない部分も多いからな。それに咲揮も我慢し続けて来たんだ。」
昂都「後は咲揮の気持ち次第で結婚も考えてるけどね。」
「咲揮が結婚かぁ……」
影政「遥揮こそあの子はどうしたんだよ。由吏ちゃんだっけ?」
「やっと同じ部署で仕事が出来るようになった。」
昂都「出会いは咲揮の高校の学園祭だっけか?」
「ああ。」