瞳の奥をのぞかせて
移動日

今日は私が商品開発局に移動する日だ。
朝はいつも咲揮と一緒の電車に乗って出勤する。

「おはよー咲揮。」

「おはよー緊張してる?」

「当たり前よ!でも弥薇局長はいい人って感じだったし咲揮も居るし!」

「遥ちゃんはしっかり仕事する人はちゃんと評価してくれるから大丈夫だよ。」

「うん!一緒に頑張ろうね!」

こうして私達は出社していった。


「今日から開発局の仲間になる大城由吏さんだ。」

「大城由吏です!秘書局から移動して来ました。至らない点も多いですがよろしくお願いします!」

私の移動をみんなが歓迎してくれた。
この部署は人数が少なかった。男性は弥薇局長を入れて6人女性は私と咲揮を入れて4人だけだった。

「少ないんですね。」

「まぁうちは少人数でやるんだ。営業に行けば100人を越したり大体50人位だけどうちは少人数でやってみんなで意見を出してやるって言うのが俺の方針。」

「遥ちゃんの厳しさについていけなかった人とかね多いんだ。」

「まぁ……でも大城なら秘書局に居たくらいだから大丈夫だと思うよ。」
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