瞳の奥をのぞかせて


「弥薇局長にあんな態度とって昨日と違うじゃない!」

「だって!鬼の局長が妹と仲良く喋ってるなんて……」

「弥薇局長寂しそうな顔してたよ。」

「遥ちゃんは気をつかってるってわかってくれてるから。」

「そう言えばなんで鬼の局長なの?」

「あー由吏はまだミーティングやったことないのか。」

「ミーティング?」

「みんなで商品開発の案を出して商品として出せるか遥ちゃんが決定するんだけどめちゃめちゃ厳しいんだよ。だから鬼の局長なんだよ。」

「全然イメージないけどね。」

「いつもはいい兄貴的な存在だからみんな驚いちゃうんだよね。」

「そうなんだ。」

「なになに!?遥ちゃんの事きになるの?」

「ちっ!違うよ!!」

「どーだか?まぁ私のお姉ちゃんになってくれるなら由吏がいいな」

「からかわないでよ!」


そんな会話をしているとお昼休みに行っていた残り二人の女性社員の鈴本さんと徳川さんが帰ってきた。

「大城さんたちはここでお昼だったの?」
「はい。」

「なんだじゃあ誘えばよかった。明日は一緒にランチ行こうよ!」

と鈴本さんに誘われた。

「ほんとですか?」

「うん!」

「弥薇さんも一緒にどう?」

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