下り坂


「あす、牧」



ずっと上を向きながら歩く真里。



「見て、星綺麗だよ」


「見ない」


「あ、牧は星みないんだったね」



見ない、じゃなくて見たくないんだ。



真里は少し寂しげな顔を浮かべるが、

そんな真里の目にはたくさんの星が写っていた。






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