下り坂
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荷物の準備もたんたんと進んでいき、
あっという間に4日間は過ぎていった。
今日は別れの5日目。
いつものカフェの前で愛莉を待つ。
「遅れてごめん〜!!」
少ししてから聞き覚えのある声が、
背後から聞こえた。
愛莉ががに股で走ってきたのだ。
「はぁはぁ。ごめん!!」
そう言って愛莉は顔の前に両手を合わせる。
「いいよ!!その代わりコーヒー奢ってもらおっかなっ」
「仕方ない、最後だから愛莉様が奢って差し上げよう!!」
「よっ!!愛莉!!」
そんなじゃれあいをしながら、私は愛莉とカフェに入った。