下り坂


まさか自分も許してくれないとは思っていなかったのだろう。



「あ、ありえない!!
私を許さないなんて!!
こんなにも謝ってるのに…」


「ほらそこ、全然前と変わんないじゃん」


「だって、だって…」



もう愛夏は必死だ。

涙でぐちゃぐちゃになりながら牧に訴える。



「ふざけないで!!」



とっさに愛夏が道路に飛び出した。




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