下り坂
すると、パンを食べていた人がこちらをチラッと見て、
またパンを食べ始めた。
「何だよぉ、牧。
まぁあいつはほっておいて、
君、名前は??」
「え?!あ、ま、真里です…」
「真里ちゃんかぁ。俺は佑(ゆう)!!よろしくね」
私の声は少し震えてる。
こんな金髪だらけに囲まれては平常心ではいられない。
ましてや田舎。
助けを求めて来てくれるほど人がいるはずもなく。
コンビニの扉のガラス越しに見える店員さんも、
まさかのおじいちゃん。
私、絶体絶命?!