下り坂


「ねぇ、今から俺達と遊ばない??」


その佑という人がとんでもない発言をした。
それに続き、


「大丈夫、俺達そんな悪いやつらじゃないから!!」


「大丈夫!!安心して」


と、他のヤンキーも次々と言ってくる。

自分の容姿を鏡で見てから言ってほしい。


しかし逃げようにも逃げれない。

私がおどおどしていると、


「やめてやれよ」



さっきまでパンを食べて興味を示さなかった牧という人が、

急に私にからんでいる人達に注意をした。


「なんだぁ、牧。
この子のこと好きになっちゃったのかぁ??」


「お前らこそ、こんなブス相手にしてて楽しいのかよ」



チクリ。

分かってるけど言葉に出さなくても…。




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