下り坂
「ちょっと牧!!どうした??
目、おかしくなっちまったのか?!」
「ちげーよ。んなわけあるか」
その牧という人は、
ピアスこそ空いているが、
他のヤンキーたちと比べて髪色も落ち着いていて、
顔も整っている。
背も高く、170㎝前後はあると思う。
こんな田舎にいるのはもったいないと思うくらいだ。
まぁ、そんなことを考えてないで、
とりあえず今は一刻も早くここから脱出しなくては。
「あの、私用事があるので…」
「え?!帰っちゃうの??」
冷や汗が出てくる。