下り坂


けど、だんだん分かっていく。


私が来たのは左だった。


絶対に見ていないような小さな公園や大きな家。

また間違えてしまった。


私の方向音痴もここまでこれば神級だ。



「はぁ…」



私はため息をしながら来た道を戻ろうとした。


その時、


フラ…。



突然、足元がおぼつかなくなった。


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