下り坂
「用事なんて嘘だろ」
もしかして、バレてた?!
「図星か…」
「ち、違います!!」
「じゃぁ何でコンビニまで来たのに入らずに帰っていった??」
「それは…」
ってか、私の質問の答えは無視ですか。
「あの、もう大丈夫です。
すみません」
私がおろしてもらおうとしたら、
「熱中症っぽいな。お前はそこでじっとしてろ」
私はこの腕の中から逃げれなくなってしまった。
その言葉を最後に、
牧と言う人は私を抱えて歩き始めた。
だめだ、完全にこの人のペースに私は飲み込まれてる。