下り坂
「あのっ、さっきの人達は??」
「まだコンビニにでもたまってんじゃねぇの??」
「じゃぁあなたは…」
「あ、遅くなったけど俺は明日田 牧(あすだ まき)」
私の言葉を途中でさえぎり、
明日田君は自己紹介を始めた。
「私は優木真里です。昨日引っ越してきたばっかりで」
「だろな。顔見たことないし」
私は昔から恋愛にうとく、運動もダメ。
出来るのは勉強だけなのだ。
なので、男の子の家に入るのもこれが初めて。