ヨットレース
 5分前になると警笛と共にS旗が上がり、スタートは、プウ~という長音の警笛合図と共にP旗S旗が降ろされます。
イギリスなどヨットの長い歴史が在る国のレースでは、レースの長い歴史の慣習により大砲を警笛の替わりに使う場合も有ります。 今回のレースには石原慎太郎が乗るとの事で、取材用ヘリコプターが上空を旋回し、また ヨットレースのスタートを観戦するボートも多数来ており、大変賑やかです。
スタート時間である10:00の10分前にプ~というフォグフォーン(警笛)と共にP旗が揚がった。 参加隻数が多くないヨットレースでは、エンジン停止の10分前からスタートに有利な場所に自分のヨットを近づけようとして、熾烈な戦いが始まります。
鳥羽パールレースの様に100隻近いヨットが参加するレースでは、10分前からの行動では既に遅く戦いに負けることになります。 遅くとも30分前から自分のヨットを目指す最良の場所に近づけて、その場所を確保するために熾烈な駆け引きが行なわれます。
 我々Sea Styは、まず海流がどの方向から何処へ流れているか、風の方向から有利なスタート地点は何処かなど、スタート前に必ず行う調査を予定どうり行い、スタートラインを切る場所を決め、そこから離れた場所にヨットをほぼ停止状態にしてスタートを待ちます。
スタート10分前までは、エンジンが使用出来るためヨットを停止状態にすることは容易いですが、10分過ぎからはセール走行のみとなり、風と海流により船を停止状態にすることは不可能です。 従って、事前に調査した海流と風の強弱を判断してスタート時間に目指すスタート地点に着くように予め決めてある海面で待機します。
5分前のS旗が揚がりました。 全艇が戦闘態勢に入り緊張感でぴりぴりしています。
スタートで有利な位置には、沢山のヨットが集まりますので、高度なヨット操船技術と素早いセールの操作が必要です。 また周囲の船に対し自分のヨットが進む方向を邪魔しないよう声でけん制をすることも重要で、主張しないと、強引に割り込まれたりします。
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