ヨットレース

我々の様な趣味でレースする者にとっては、気楽にギャンブルが出来ますので、プロとの戦いでも勝つことも有りその点で、我々の時代は古き良き時代でありました。
現在のヨットレースは、殆どがプロ化していますので、我々のようなサラリーマンのヨットレーサーが勝つことは不可能に近いです。　
一番有名なヨットレースは、国を代表してプロとプロが戦う世界最高のレースがアメリカズカップです。一度は見たいものです。
レースが始まってから２時間が過ぎて、昼時になりました。　食事当番（食当と言う）がお湯を沸かしてインスタントのコーンスープと耳の付いた食パン２枚の間にトマトとキュウリのスライスにマヨネーズをかけハムを挟んだだけの荒っぽいサンドイッチ？を作ってくれました。
ヨットに乗っていると船が常に揺れているため、体は常にバランスをとリ筋肉運動が続き大変お腹がすきます。　それが故にインスタントスープと荒っぽいサンドイッチも大変なご馳走に変身してそれは美味しいです。　粗末な食事も多少過剰と思える程度の労働や運動した後の空腹状態で食べると、充実間と満足感が加わって大変美味しく食べられます。
これを「美味しく頂く」ということではないでしょうか。　本当は食事の前にビールを飲むと最高に美味しいのですが、レース中は飲酒禁止が我々ヨットの約束事ですので、スープで我慢です。
スタート後２時間経ちましたが、周りには多くのヨットが１センチでも他のヨットより先に出ようと真剣勝負が繰り広げられています。　船は１０~１５メーターの風を真横から受けて現在６ノット（時速約１１Ｋｍ）近くで快走しています。風を真横から受けて走ることをアビームといってヨットが１番早く走ることが出来るのです。　アビームで走っているときは、乗組員のする作業は余りありませんので、船の風上側に全員が足を船体の外側に出して座り、船の傾くのを押えます。