Love Side 
ウエイタ-さんに靴屋の前でお礼を言って

靴を修理に出し、取りあえず吐ける靴を買おうと物色していると、


さっきのウエイタ-がガラスを叩く





ジェスチャ-してショウウインド-のサンダルを指さして


頭の上で大きな丸を作っていた。


指さした先のサンダルはシンプルだけど


カットが大きくさりげなく付いるモチ-フが上品に飾っていた。


へえ、いいわね。


試着するとヒ-ルの高さも、履きごこちもなかなかで


そのまま購入すると店を出た。

さっきよりも軽やかになった足元に心が躍った。


「良くお似合いですよ。」

振り向くと、さっきの彼がにっこり笑って立っていた。


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