Love Side 
「あなたはそうやってずっと逃げ続けるの?」

その声に振り向いた私。

息を切らして真赤な顔で追いかけてきた。

さっきまで、一糸乱れない様子だった姫川さんが

髪を乱して必死で追ってきたのだと見てとれる。

そんなになってまであたしを追って、、


駄目、


これじゃいつもと同じ、



「あたしはもう、駆け引きとか、

 恋愛のごちゃごちゃしたのしたくないのよ。

 さっき話したでしょ。

 他の人を探してください。」


「そうやって、また傷ついた振りするんだろ、
 
 恋愛なんてもう沢山だって言いながら

 あなたのの心は誰かに愛されたいって言ってるんじゃないの?

 傷つけたりしないから。

 あなた一人を見続けるから。

 結婚の約束が欲しいならあげるから、

 俺から逃げないで!」




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