Love Side 
「お、お願い。」


春日はにっこり笑うと。


コピ-機をパタパタと開き操作盤の点滅している部分を探り当て


部品の一つにシリコン潤滑油をプシュっとかけ、


元に戻しリセットを押す。


春日の器用そうな指が、操作盤にボタンを押し確認する


「これで行けると思いますよ。」


一度電源を落として起動させながら


にっこりと笑った。


うわっキラ-スマイルだよ。


私の心臓はバクバク音をさせてこわれた機械のようになる。




「あ、あの、ありがとう。」


春日はちょっと意地悪い顔をして、


「一つ貸しですね。」


そういいながら何か近くにあるペンで何か走り書きをして、コピ-した。


「直りました。ご褒美ください。」


ひらっと見せた紙片に書いてあったのは、


『今日8時、駅前のロゼ』
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