Love Side
今まで、男達を振りまわすことを当然のように思ってきた私。
きっと携帯で呼び出せばアドレスの中の誰かがやってくるだろう。
でも、そんな気分にはなれなかった。
『幸せにしたい』
そう春日が言われてから、あたしの中の価値観がバランスを崩していった。
「綾波春日、、、」
口に出してしまったその名前。
身体が熱くなるのを感じた。
あたしは、あいつに恋しているのだ。
「はい。」
振り返ると本人が、息を切らして立っていた。