Love Side 
残業が長引いてすっかり人気のなくなった社屋を


慌てて外へ出る


係長ったら、また残業いいつけて


まあ、ストラップに免じて許してやるか。


家帰ってご飯作るのめんどくさいなあ、


コンビニでっも寄って、



「きゃっ」



突然腕引っ張られて転びそうになる。

「誰?」

「メ-ル見なかったのか?」


顔を上げると課長が立っていた。


「あ、電池切れで。」


「ふうん、まあいいや、いくぞ。」


「課長、いくってどこへ?」


「家だ。」


「ど、どうして?」


「あれから、あいつがどうもお前こと勘繰ってるみたいで、」


ってその通りでしょうが、


「連れて来いってうるさいんだ。」


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