Love Side 
係長がこちらを見ているのに気が付いて、


慌てて携帯を閉じて、


「すみません急ぎだったので。」


と謝ると、


「あ、いや、ストラップ使ってくれてるんだなと思って。」


「あ、はい。可愛いですから。」


ストラップ、付け変えてなかった。


そういえば春日に貰ったの春日の部屋に置いたままだ、


不味いな、なんか、次から次に悪い要素が付加されて行く、


「串枝さん、この前も無理な残業頼んでしまって悪かったね。」


「え、今日もですか?」


「あ、いや、良かったら今度埋め合わせに食事でもと思って。今夜どう?」


「あ、ええとそれは残業のご褒美って事ですか?」


「そうだね。」


「はい、なら喜んで、あ、でも今日はちょっと、、、」


バイブが鳴り


春日からのメ-ル<今夜は無理ごめん>


「予定無くなりました。食事連れてって下さい。」



< 66 / 125 >

この作品をシェア

pagetop