Love Side 
「なら、あたしを抱いていきませんか?」


冷たく凍っていく心を誰かに溶かしてほしい、


「何を言ってるんだ。」


「下心、あったならいいじゃないですか。」


「君は、そんな簡単に、、」


「簡単じゃないですよ、どうして、あたしは幸せになれないんでしょうか。


 誰かと一緒にいる、会うだけでそんな風に思われちゃうほど私はいい加減


 に見えちゃうんですかね?どこが、他の子たちと違うんですか?


 教えてください。」


係長は、泣き崩れる傍に寄り添って私が立て直す時間を待っていてくれて


部屋まで付き添ってくれた。


その優しさが、さっき八つ当たりをして某言を吐いてしまった事を一層情けない


気持ちにさせられた。
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