Love Side 
「一人にして大丈夫?」

係長が心配してくれる。

「はい。もう大丈夫です。


 嫌な気持ちにさせちゃいました。ごめんなさい。」


「明日は休みだゆっくり休みなさい。」


「お世話になりました。」

係長に挨拶をしてドアを閉めた。

カチャン。


鍵を掛けた瞬間へなへなとその場に座り込んだ。



あたしの中の心の傷はメリメリと音を立てて広がっていく。


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