Love Side 
これが最後になるかもしれない

そう思いながら

春日に部屋へ向かった。

部屋にいても落ち着かないし、

やっぱり誤解されているのが苦しくてたまらなかった。

あたしの気持ちはもう春日しかないのに。

もう深夜で、人一人歩いていない道をあたしはとぼとぼと歩く

会ってなんて言おうか、

もう、以前のようには戻れない。

それでも構わない春日と繋がっていられるなら。


「春日!!いるんでしょ開けて!!」

ドアの外で声を掛ける。

カチャ

ノブを回すと簡単に開いて、

中に入ると、ベッドに突っ伏している春日が見えた。

眠っているの?

「春日?」

顔を覗き込もうとした瞬間、

バシイッ


手を振り払われた。


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