Love Side 
聞こえるように言ってるのか、気がつかないのか。


休憩室の会話は、給湯室に丸聞こえだって-の。


「串枝さんモテモテですね?」


後輩の滝沢由絵今年の一番人気ちゃん。


「あなたこそ、人気者じゃないの?」


「はあ、それも新人が入るまでですよ、はあ~。」


「何ため息ついてるの?」


「結局彼氏とかできなくって、一年が終わってしまって、、、」


「なるほどね、賞味期限近くて焦ってるって事?」


「串枝先輩みたいに、人気長持ちさせるコツないですか?」


「あったらいいでしょうけど?別に人気なんていらないんじゃない?


 ようは、一人の人に大切にされた方が女の幸せってものでしょ?」


「そうですよね~はあ~」


まあ、こんな風に言葉に出せる分この子は幸せよ。


あたしは、課長にしても、春日にしても彼氏でない存在に振りまわされて


幸せなんて程遠い
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