Love Side 
それからしばらくして、

予定通り、結城専務と佐伯さんの婚約披露パ-ティが執り行われた。


笑顔で二人を見ている春日の姿を見つけて近づいた。


春日、もう諦めたでしょ?」


「萌香、、、。」


「もう、私に戻るしかないでしょ。」


「そうだな、それもいいかもな。」


「え、ホント?」


「嘘だよ。多分戻らない。

 なあ萌香、

 お前いい女なんだからもっと大事にしてくれる奴探せよ。」


「春日のケチ。やり直す機会も与えてくれない。」


「ごめんな。」


「もういいよ。後悔しても知らないから。」



これで終わりなんだって思ったのは何回目だっけ?


なぜかスッキリしている自分がいる。


あたしにも佐伯さんのような笑顔ができる日が来るかも?


そんな風にちょっと前向きになれた。
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