とある堕天使のモノガタリ'
~INTROITUS~
日常
◇
彼は走る…ただ風を切って前へ…。
はぁはぁ…と荒い呼吸を繰り返しながら思う。
…風になれたらいいのに…。
一休みして肩で息をすると時計に目を落とした。
「やべー!!また遅刻じゃんか!!」
彼、黒崎右京は一学期にして担任から留年を危惧されている。
見た目こそ派手だが、成績は意外と良い。
問題は遅刻常習犯であることだ。
…こうなったら最後の手段!!
「近道、近道~…」
神社を横切り、この森を抜ければすぐ裏門だ。
が、いつもなら開いてるはずの鍵が今日に限ってしまっているのに気付いた。
「…誰もいねーよな…」
辺りを見回し人気の無いこと確認し、門の前で両手を地面につき呼吸を整える。
次の瞬間…足元から風が巻き起こり体が軽くなった。
「よし、いける!!」
数歩下がって、思いっきり跳躍すると門を飛び越えた。
着地と同時にチャイムが聞こえて来て、彼はそのまま地面を蹴って走り出した。
そして、そのまま一気に教室まで駆け抜ける…
ツイてない事に教室は男子クラスの為、校舎の一番端にある。
長い廊下を猛ダッシュし勢いよくドアを開けた。
ーガラガラ!!
『『『残念!!ウリ坊、アウト~~!』』』
「惜しかったな!」と言うクラスメートたちの声に、今朝もガクっとうなだれていつも通りの1日がスタートしたのだった。
彼は走る…ただ風を切って前へ…。
はぁはぁ…と荒い呼吸を繰り返しながら思う。
…風になれたらいいのに…。
一休みして肩で息をすると時計に目を落とした。
「やべー!!また遅刻じゃんか!!」
彼、黒崎右京は一学期にして担任から留年を危惧されている。
見た目こそ派手だが、成績は意外と良い。
問題は遅刻常習犯であることだ。
…こうなったら最後の手段!!
「近道、近道~…」
神社を横切り、この森を抜ければすぐ裏門だ。
が、いつもなら開いてるはずの鍵が今日に限ってしまっているのに気付いた。
「…誰もいねーよな…」
辺りを見回し人気の無いこと確認し、門の前で両手を地面につき呼吸を整える。
次の瞬間…足元から風が巻き起こり体が軽くなった。
「よし、いける!!」
数歩下がって、思いっきり跳躍すると門を飛び越えた。
着地と同時にチャイムが聞こえて来て、彼はそのまま地面を蹴って走り出した。
そして、そのまま一気に教室まで駆け抜ける…
ツイてない事に教室は男子クラスの為、校舎の一番端にある。
長い廊下を猛ダッシュし勢いよくドアを開けた。
ーガラガラ!!
『『『残念!!ウリ坊、アウト~~!』』』
「惜しかったな!」と言うクラスメートたちの声に、今朝もガクっとうなだれていつも通りの1日がスタートしたのだった。