アタシが守ってあげるからね。
由宇夜が彼女の耳をなめた。

恥ずかしがりながら。
そして、彼女も頬をそそめる。


幸せそうだった。


やめて…
嫌だ。嫌だ。嫌だ。
 
由宇夜…やだよ。

「じゃ、来週会おっかじゃぁねん♪」

アタシの目からは大量の涙が出ていた。
まるで海の中みたいに。



アタシは窓から去った。

そして、教室に帰るとボールの事を思い出し、先生に思い切り叱られた。


キーンコーンカーンコーン♪

休み時間になり、由宇夜に聞いた。
「由宇夜って彼女いるんだ…?」

由宇夜は茹でたタコの様に赤くなった。

「なんで、知ってんだよ!」
「内緒。」
「まぁ、いるけど?幼なじみで、何か小学生の時から付き合ってる。もぅ7年かな。」

「し…小学生?!」

「おう。なんか、部屋で2人でいるときに成り行きでキスしたりとか…Hな事したりとか。」

「変態小学生め!」
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