アタシが守ってあげるからね。
宣戦布告
その日の夜は目がすごく腫れた。

由宇夜の前で泣くのは、なんとなく嫌だった。

だから、早退して家で思い切り泣いた。

この目で学校に行くのは恥ずかしいから次の日は休んだ。


そして、学校に行くと、友達が寄ってきた。

真っ先に飛んで来たのは親友の嶋崎 揺流香だ。

可愛いくって、女の子らしくって、モテモテ。

どうして、こんな可愛い子がアタシと親友なのか不思議になるくらい。

「望羽ぁ〜!風邪ダイジョブなの?揺流香、寂しかったぁ。」


風邪ということになっていたとは。
アタシも初耳なんですが…。


「うん。まぁ…」
話に合わせる。

「馬鹿は風邪をひかないって嘘だなぁ!」

男子が憎まれ口をたたいた。

シュッ

蹴りをいれた。

しかも無言で。
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