アタシが守ってあげるからね。
美夏サンの姿は凛としていて格好良かった。

とても、綺麗でかないそうにもなかったけど頑張ろうと思った。


「練習に戻ってくるわね。じゃぁまた。」

美夏サンの後ろ姿は真っ直ぐで思わずついていきたくなる様な背中だった。


憎いという感情が憧れに変わった。

負けたくない。

けど、美夏サンになら負けても仕様がないかなぁ。
なんて、甘ったれた事を考えてしまう。


敵を尊敬してしまうなんてなぁ。

でも、アタシは一回り強くなれたような気がした。

一歩一歩前へ進む。
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