アタシが守ってあげるからね。
「ハァッハァッ……てめェ何やってんだよ!」
 
息切れした由宇夜がそこにいた。

「望羽は、喧嘩も強いし、勉強も体育だってクラス1じゃん。羨ましいと思ってた。けど、お前は俺のこと嫌いなんだろ。」
そんな風に思ってたんだ―……

アタシは
あんたの
一生懸命で
優しいところが
好きだよ。

これを今言ったらあんたは困るだろうからまだ言わないけど、いつか言ってやる!

そう意気込みながらも、アタシの目からは大量の涙がながれていた。


「んな訳ないじゃん。嫌いじゃねぇよ。勘違いすんなっつの。」

由宇夜は、アタシの髪をゆっくり…ゆっくり撫でてくれた。
すごく安心出来た。
やっぱ好きだな。と思った。
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