蒼穹の誘惑
「----おはようございます」

高宮は眠そうな身体を起こし、少し掠れた声であいさつをした。

そんな声すらも色っぽく、視線を落とす仕草に朝からドキンとする。

高宮は、毛布とシーツで必死に身体を隠そうとしているみずきを確認すると、クスと笑い、わざと肩や首筋にキスを降らす。

「ち、ちょっと……」

「蒼冴!朝から何してんだよっ!!」

「ちょっとしたスキンシップだ」

「あっ、や……高宮君、やめて……」

子供の前で何を考えているのだろうか、 みずきが身じろぐように高宮から逃れようとするが、裸なので逃げようがない。

「どうしました?」

「ど、どうしたって、何考えて……っ」

どうやら、高宮はみずきの反応が面白くて性がないのだろう、笑いを堪えながらみずきに触れてくる。


< 113 / 326 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop