蒼穹の誘惑
慣れているのか、高宮はそれを躊躇いなく受け、背中に腕を回す。

二つの舌が絡み合う水音が響き、高宮の腕にぐっと力が入る。

息苦しさにみずきが彼の唇を解放すれば、高宮の濡れた唇が視界に入る。

「少しくらいは我慢を覚えたらどうです?」

彼はその唇で窘めるようにみずきを諭す。

できれば今日は仕事をして欲しい。午後から大事な商談が入っているのだ。

「十分我慢したわ、2時間も!!」

そんな彼の思惑も知ってか知らずか、みずきの指は高宮の腰を滑り、脚の付け根へと伸びる。

極上の身体を押し付けられ、潤んだ瞳でお願いと耳朶で囁かれれば、それに贖う術を彼は知らない。

身体の中心が急に熱を持つ。

その変化に気付いたみずきは、ズルズルと身体を滑らせ彼の前に跪く。

ファスナーを下し、熱く反り立った茎を口に含んだ。

高宮の身体がビクンと揺れたのを機にみずきはその行為を深めた。

高宮は苦痛と快感に顔を歪め、甘い快楽へと堕ちていった。




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