蒼穹の誘惑
「どうしましたか?あぁ、このワンピースはクリーニングに出しておきますね?早く着替えてください」

みずきの身体は熱く火照り、下半身はまだ疼く。

「社長、先ほどの続きは……?」

「えっ?つ、づき?」

「何を勘違いされているんですか?会議のことですよ?浅野氏との商談結果について報告する必要があるでしょう?」

何事もなかった様に事務的に話す高宮は、まるでみずきを嘲け笑っているようだ。

「そん、なこと……明日の午後でもまた召集して!!」

「かしこまりました。早い方がいいでしょう。明日の午前中に召集致します。では、失礼致します」

みずきは高宮が出て行ってしまったドアに向かって化粧室中のモノを投げつけ、その場に崩れるように座り込んだ。

ドアの外では高宮が何事もなかったように仕事に戻っているかと思うと、一層腹立たしくなるのだった。



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