熱く愛して
まるでブラウン管から出てきたかのようなジャニーズ系の顔立ち。
服装なんてパーカーにジーンズなのにやたらお洒落に感じる。

「もしもーし」
「は、はい!!」
「いいお返事」

その一言にのぼせたみたいに顔が真っ赤になる。
彼はそんなあたしを見て笑った。

「なぁあんたこれから暇?」
「…予定はないですけど」
「じゃあ飯付き合ってよ」

有無を言わせない強引なお誘い。
それなのにあたしは無意識のうちに頷いていた。
< 4 / 6 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop