幼き神は涙さえ演じて
神が全てをお救い下さると言うならば罪深き彼は一体?
「ひ、ひぃいいい!」
悲鳴を上げながら逃げ惑う女の後ろ髪を掴み、金髪の男は無情に引き金を引いた。
「…さ、流石、ですね…」
その後ろで軽く震えながら、青年は呟いた。
血に濡れた女を見下し、金髪の男が笑う。
その頭の上でネコ耳が揺れていた。
「いえ。それほどでもありませんよ。慣れればあなたにも出来ることですから」
お前もいつかはやるんだぞ。と笑顔で言われた気がして青年は苦笑いを浮かべた。