幼き神は涙さえ演じて

 声変わりしていない高い音で紡がれる歌は、

 祈りなのか、

 願いなのか。

 潔癖なまでに選び抜かれた言葉の羅列に背筋が凍り、

 心が攫われた。

 ドロドロな感情を覆い隠すような悲しくも優しい言葉の旋律に酔い、吐き気がした。

 

 
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