幼き神は涙さえ演じて

 受け身にもとれる発言にクラウドが眉をよせたが、そんなものマリーには見えちゃいない。

 「…僕には君の心が見えない」

 「だってサガミくんには幸せになってほしかったんだもの」

 ニコリと穏やかに笑ったマリーの頭を捕らえたまま銃は動かない。

 「マリー。死にたいの?」

 「…えぇ」

 「自殺は罪だ」

 「サガミくんが私をこの世から救い出してくれるわ」

 「…本気なんだね。マリー」

 茶神は微笑むマリーの頭を銃で打ち抜いた。


 
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