幼き神は涙さえ演じて

 「彼はそんなに邪魔でしたか?」

 銃を今度こそ投げ捨て、衣服の乱れを直しながら茶神は溜息を吐いた。

 「邪魔」

 「あれほどまでの演出がいりましたか?」

 「納得させるには十分だろう?」

 「…殺されたとあっては、納得するものなどいませよ」

 「あぁ」

 どうでもいいと茶神はその場を去った。

 
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