転校生は芸能人!?
「ビックリした?」
「そりゃ、もちろん」
あたしが、未だに信じられなくて
「ホントに西郷くんなの?」
って、聞いたら「そうだょ」って言って、車の中からメガネと黒髪のヅラを持ってきて、被りだした。
すると、さっきまで芸能人オーラがハンパなかったのに、メガネとヅラをしただけで地味な男子になった。
「このことは内緒ね!」
あたしは、そう言われて断る理由も無いしコクコクと頷いた。
「そう…、良かった」
あたしと西郷くんが話してると
マネージャーらしき人がやって来て
会釈をされたから、あたしもつられて会釈を返した。
それから、少し話してからマネージャーさんがあたしの方に向いて「ちょっと良いかな?」って、話してきたから「はい」って返事をしたら、「話しがあるんだ」って言われて、マネージャーさんの車に乗って、近くのファミレスに向かった。
ファミレスに着くと、マネージャーさんも西郷くんものんびりとご飯を選んでて、あたしはメニューを渡されたけど、食欲が無かったからジュースだけを選んだ。